「きみの友だち/重松清」 [書籍]
わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。
(「BOOK」データベースより)
またいい本に出会えたなー。
小学校高学年から中学時代って、いちばん友だちについて
悩んだ時期だったなと思い。
恵美ちゃんはそんな中、ちゃんと「友だち」というのは何かと
いう答えを知っている子なんだと思う。
文中で、病気がちで休んでいる由香ちゃんについてクラスメイトに
「友だちになるときって・・・その子とずーっと一緒にいたいから、
だから、友だちになるんじゃないの?そういう子のことを友だちって
いうんじゃないの?それが親友なんじゃないの?」
と問われるシーンがあるのだけど、
「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、
友だちっておもうけど。」
と恵美ちゃんはさらりと答えられる。
本当にそうだよなって思う。
中学時代はひとりでトイレにいくのもなんだか恥ずかしくて、
常にだれかと一緒にいないと周りの「みんな」から変に
思われるんじゃないだろうか?と不安になったりしてたもんなあ。
「一緒にいるから友だち」じゃあないんだよね。
その証拠に、中学時代の人とは数人と年賀状をやり取りする
くらいで、いまだにお付き合いしてるという人はおりません。。。
現代っ子はケータイの返事がすぐにこないと不安になるとかで
片時も手放さないとか話を聞くけど、なんか空しいよなあって
思うのだ。
それは友だちじゃなくて義務感で付き合ってる人でしかないかなと。
友だちは、しばらく連絡を取らなかったり合わなかったとしても
いなくなってしまうものではなく、久々に会えばまたすぐにその
会わなかった時間を埋められる存在なんじゃないかなと思います。
なんか中学時代を思い出してしまった。
遠い昔の話なんだけどな。
2011-01-24 22:00
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