「こっちへお入り/平安寿子」 [書籍]
吉田江利、三十三歳独身OL。ちょっと荒んだアラサー女の心を癒してくれたのは往年の噺家たちだった。ひょんなことから始めた素人落語にどんどんのめり込んでいく江利。忘れかけていた他者への優しさや、何かに夢中になる情熱を徐々に取り戻していく。落語は人間の本質を描くゆえに奥深い。まさに人生の指南書だ!涙と笑いで贈る、遅れてやってきた青春の落語成長物語。
(「BOOK」データベースより)
なんか今年から落語がいいなーと思っていた矢先に見つけた本。
やっぱそうだよなあと、そして親切に解説も入っております。
「思い通りに行く人生なんて、ない。誰もが、自分のバカさ加減に
泣かされるんです。その繰り返しが人生じゃないですか。
だから、噺の世界ではバカが立役者なんです。バカな考え、
バカな行い、それゆえの泣き笑い。
それがね、小よしさん(主人公の江利の落語をやるなかでの名)
僕らがやっている落語ってものなんですよ」
うーむ。なんか深いなあって思いました。
本当に、私は過去にバカばかりしてきてしまったので
一切戻りたいなんて考えたことがないのですが、
やっぱりその繰り返しなんだよねえ・・・
今仕事で悩んでいるのもそう。
ピアノをはじめようと思っているのもそう。
英語をまたがんばろうと思っているのもそう。
いまいる状況に対して100%満足なんてことって
そうそうないのですわ。
たぶん、いまが過去になったときもバカやってんだろうなあと
いう気がするのですが、それでもいいかなって思います。
ずっとバカが立役者でいいじゃんね。
2011-01-27 23:50
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