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「さよなら、そしてこんにちは/荻原浩」 [書籍]


さよなら、そしてこんにちは (光文社文庫)

さよなら、そしてこんにちは (光文社文庫)

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/11/11
  • メディア: 文庫


世のため、人のため、そして家族のため、働き者の悲哀を描く、著者独壇場の傑作集。
(「BOOK」データベースより)

どこにでもいる、そして自分もその主人公になりうるであろう
日常の7つの物語が入っています。

みんな生きていくのに必死、というか、涼しい顔をしていても
水に浮かぶ鳥のように、見えないところで足をバタつかせているのだ。

ニコっと笑えるハッピーエンドもあれば、そうでない、
ちょっとだけ思惑と外れてしまうエンディングも
あったりするのですが、まさにそれって人生そのもの
だよなあと思いました。

世の中の大多数、もう99%以上は平々凡々な人な
わけなんだけど、隣の芝生は青く見えるのだ。
それを羨ましく感じ、自分もあやかろうとする。
かといってじゃあその芝生を手に入れたとして・・・
その手に入れた芝生は自分にとって心地のよいものなのか?
そうじゃないんじゃないか?という気がしました。
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