「さよなら、そしてこんにちは/荻原浩」 [書籍]
世のため、人のため、そして家族のため、働き者の悲哀を描く、著者独壇場の傑作集。
(「BOOK」データベースより)
どこにでもいる、そして自分もその主人公になりうるであろう
日常の7つの物語が入っています。
みんな生きていくのに必死、というか、涼しい顔をしていても
水に浮かぶ鳥のように、見えないところで足をバタつかせているのだ。
ニコっと笑えるハッピーエンドもあれば、そうでない、
ちょっとだけ思惑と外れてしまうエンディングも
あったりするのですが、まさにそれって人生そのもの
だよなあと思いました。
世の中の大多数、もう99%以上は平々凡々な人な
わけなんだけど、隣の芝生は青く見えるのだ。
それを羨ましく感じ、自分もあやかろうとする。
かといってじゃあその芝生を手に入れたとして・・・
その手に入れた芝生は自分にとって心地のよいものなのか?
そうじゃないんじゃないか?という気がしました。
2011-02-08 22:08
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